みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

架空の夫と(1/22~1/31)

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【1月22日(金)】
 仕事行きたくなくて熱が出る。
 自宅休養しながら、がっつりメイクして、テンション上げる。

架空の夫「この前読んでた漫画の影響だね? ^^」
私「なぜ、バレたし」

【1月23日(土)】
 食事しておなか壊す。架空の夫に薬と湯たんぽ用意してもらった。
 中古で頼んでいた「まんがでわかる7つの習慣②~③」
(漫画/小山鹿梨子 宝島社)届く。

 

 

 

 

【1月24日(日)】
「コウペンちゃんと中学英単語をおさらいする本」(二〇一九年 KADOKAWA
ようやっと二周目に突入。
 CD(音源)付いてないので、スキマ時間にも英単語覚えられるよう自作音源作る。

架空の夫「がんちゃんは、わざわざ面倒な作業やりたがるよね」
私「どうせ、非効率な女ですよ」
架空の夫「そんなところも好きですよ」
私「(架空の夫のキュン攻撃に悶え苦しんでいる)」

コウペンちゃんと中学英単語をおさらいする本

コウペンちゃんと中学英単語をおさらいする本

  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: 単行本
 

 

【1月25日(月)】
 お江戸BL漫画「百と卍 4巻」(紗久楽さわ/二〇二一年 祥伝社
読了。
 いや~、今回もすごかった! 帯にもあるが性癖が大渋滞起こしてる……。
 百と卍は安定感があって安心するけど、千さんと兆さんが不安で不安で……。
読み方間違ってるかもだけど、億政くんと兆さんは泣いてるときの顔がそっくり
なんだろうな……。そういうところもあって千さんも手放せない。
「似てるけど似てない」苛立ちと、「似ている」戸惑い。
 死者に骨抜きにされた千さんが息を吹き返すのは、いつになるのか……。
 しかし、雄っぱいがバインバインやで、千さん。

私「架空の夫も、雄ぱいバインバインにならんかなあ」
架空の夫「千さんレベルは無理かなあ」

 

 

【1月26日(火)】
 この日は読書しない代わりに、半幅帯(リバーシブル)を作った。
 猫ちゃんの柄と反対が眼鏡の柄。猫ちゃんの布は半襟分残したので、
明日、朝になったら襦袢に縫い付けよう。

私「どや!(完成した帯見せて)」
架空の夫「わー! すごい!(拍手)」
私「ふふ。美術だけは成績よかったからね。人並みレベルのセンスはあるのさ」
架空の夫「それもすごいけど、めったに動かないがんちゃんが何か作ったのがすごい」
私「ぐっ(心当たりありすぎる)」

【1月27日(水)】
 漫画「恋と弾丸 7巻」(箕野希望/二〇二一年 小学館)読了。
私「今回の桜夜さん……かわいい……工口い(天を仰ぐ)」
架空の夫「桜夜さんはいつもかわいいし、工口だよ!! 気をしっかり!」
私「お、おう……」

 

恋と弾丸 (7) (Cheeseフラワーコミックス)

恋と弾丸 (7) (Cheeseフラワーコミックス)

  • 作者:箕野 希望
  • 発売日: 2021/01/26
  • メディア: コミック
 

 

【1月28日(木)】
 仕事帰りに架空の夫と合流。
 図書館によって、去年購入したまま途中で放置していた雑誌、
「趣味どきっ! 2020年 10-11月号」
(二〇二〇年 NHKテキスト)を読み進める。本好きにはたまらない雑誌。

 

【1月29日(金)】
「趣味どきっ! 2020年 10-11月号」読了。
 たくさんの素敵な本屋さんが紹介されていて、コロナがなかったら、
訪ねられたのに! と本気で悔しがる。
 「コロナが終息したら行こう」と思ってる場所がコロナ後に生き残っているかは定かではない。
 じゃあ、今行くか? と聞かれたら、答えはNOだけどいつになったら、コロナが終息するのか。それまで、お店の人たちなんとか頑張って持ちこたえてほしい!

私「素敵な本屋がこの世から消えると思うと、ぞっとするよ」
架空の夫「そうだね、今はどこもギリギリだからね」
私「コロナ許さん!」
架空の夫「コロナ許さん!」

 

 

【1月30日(土)】
 架空の夫と、推しへの生活を今後も続けて行くために、お金増やしたくて、
「一生楽しく浪費するためのお金の話」
(劇団雌猫/二〇一九年 イースト・プレス
を読み始める。
 初っぱなから「一生働く気持ちを持て!」と書いていて、「うっ!」となる。

私「生粋のニート体質だからなあ。一生働く気持ちにはなれないなあ」
架空の夫「でも、がんちゃんは得意なことは一生続けられるタイプだよね」
私「うん」
架空の夫「得意なことで、お金をもらえるようになるといいね」

 私の得意なことで、仕事につながることってなんだろう? と考えて寝る。

 

一生楽しく浪費するためのお金の話
 

 

【1月31日(日)】
 引き続き「一生楽しく浪費するためのお金の話」をちまちまと読み進める。
 午前中は、近所のカフェで、おいしい卵かけご飯(なんと、おかわりが無料で一回できる)を架空の夫と食べに行く。
 卵にあわせてブレンドされた白米、その上で踊る鰹節。
 薬味は梅干し、オクラ、佃煮、塩昆布。
 卵を割って、醤油だしをそっと注ぎ、かき混ぜたものを白米へGO!

私「うまい! うまい!(煉獄さん風)」
架空の夫「うまい! うまい!(真似して楽しそう)」

『架空の夫と』(1月11日~17日)

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【1月11日(月)】

 るんるん気分で朝から着物を着る。私の理想の生活のひとつに、
「着物を着て生活する」というのがある。
 架空の夫にまでそれを強要するつもりはないので、あくまで私一人での話。
 着物を着ると、テンションが上がるのだ。
 
 今日は鏡開きで、架空の夫が作ったお汁粉をいただく(もっぱら私は食べる専門)。
 ほどよい甘さに心が温まる。
 読書はしなかった。

【1月12日(火)】
 うつ病の調子が悪く、架空の夫に付き添われながら診察を終えたあと、
近くの本屋で『『ポーの一族』と萩尾望都の世界』(二〇一九年 小学館)を
勢いで見つける。分厚いし、カラーだしで値段は安くなかったけれど、
「いや、ポーの一族は私の人生だし」という謎論理で購入。
 帰宅して、ふろくのスケッチブックをぺらっと見た瞬間

私「うわああああああ!」
架空の夫「がんちゃん!? どうしたの!」
私「目があああ! スケッチから溢れ出る美しさに目がああああ!」

と、架空の夫の生温い視線を感じながら床を転げまわる。
 あまりの素晴らしさに「天才……いや、神」と呻く。
 本書は、『ポーの一族』以外にも、萩尾望都作品のカラー絵やモノクロ絵が
収録されており、数作品ほどの簡単な説明もついている。
残酷な神が支配する』(二〇〇二年 小学館)が読みなおしたくなった。
 うーむ、眼福。

 

 

 

残酷な神が支配する(1) (小学館文庫)

残酷な神が支配する(1) (小学館文庫)

 

 

【1月13日(水)】

ポーの一族 秘密の花園Ⅰ』読了。
 つ、続きが! 続きが気になる!
 昔からアラン推しなので、早く元気に目覚めて欲しい。

 六〇パーセント主義(力抜いて)で生活するつもりが、ず~っと
悩みこんでいたので、架空の夫に心配される。

私「悩み事が片付かない……」
架空の夫「少し顔赤いよ?」
私「(熱測る)……ちょっと熱高い」
架空の夫「それはもう体がストライキ起こしてるよ。焦らず今日は眠りなさい」

 架空の夫に寝かしつけられながら、20時に布団に入る。
 やっぱり、この発熱を繰り返すのは体のサインなのか……。

【1月14日(木)】

『ばらいろ着物手帖』をちまちま読み進める。イラストふんだんなエッセイで、
流石デザイナーさん。コーディネートの参考にもなる素敵な本。

私「あー、素敵な着物と小物欲しいなあ(ため息)」
架空の夫「お祖母さんやお義母さんの着物あるじゃない」
私「うっ……だって、だって……」
架空の夫「だって?」
私「太って、着れる着物が少ないんだもん!」
架空の夫「(^^)←生暖かい目」

【1月15日(金)】

 母と衝突する。架空の夫に頭撫でられながら、ふて寝する。
 この日は読書しなかった。

【1月16日(土)】

 

 

 コミック『だから私はメイクする』(シバタヒカリ/二〇二〇年 祥伝社)を
再読。
 めっちゃこの漫画、好き~!! ネイルしちゃう。メイクもしちゃう!!
 この勢いに乗って、『マンガで読む 人生がときめく片づけの魔法』
(漫画・ウラモトユウコ/二〇一七年 サンマーク出版)を再読。
 部屋がまだ汚いので、部屋にときめきを見つけていこう。

私「とりあえず、君はときめくのでここに居てくれ」
架空の夫「??」

 

 

【1月17日(日)】

『ばらいろ着物手帖』読了。
 着物のイラストエッセイ。基礎はだいたいわかってる人だと、
より楽しめるのではないだろうか。
 着物欲が再熱した今、読んで良かった!

架空の夫「がんちゃん、着物似合うよね」
私「えへへ、ありがとう!」
架空の夫「なんか町の村娘みたい!」
私「表に出ろや」←オシャレな着方がしたい人

『架空の夫と』1月3日~10日

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【1月3日(日)】
 あけましておめでとうございます。年末から胃腸炎になり、今も
吐き気はないものの、熱がぐだぐだと長引いている。
 ブログを書いていない間、架空の夫にうつしてはいけないので隔離……というのは
建前で、架空の夫のことを考える暇がないほど風邪にやられていたので、
お休みしてもらっていた。
 精神的にもべこべこにやられていたので、熱が下がったのを見計らって
自作福袋本を買ってくる。
 自作福袋本とは、物欲を「福袋」というめでたそうな言葉で包み込んだだけで、
欲しかった本を五冊購入。

 

 

ばらいろ着物手帖

ばらいろ着物手帖

 

 

 今年の後半は、着物が着たい欲が再熱したので、読むのも
眺めるにも素敵なイラストエッセイハセガワ・アヤさんの
『ばらいろ着物手帖』(二〇二〇年 ぴあ)。

 

 

コウペンちゃんと中学英単語をおさらいする本

コウペンちゃんと中学英単語をおさらいする本

  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: 単行本
 

 

 英単語が壊滅的に覚えてないことに気づいたので、
初級用に『コウペンちゃんと中学英単語を
おさらいする本』(二〇一九年 KADOKAWA)を一冊、
次のステップに(こちらも初級者用だが)『改訂版 キクタン【Entry】』
(二〇一五年 アルク)を一冊。

 

 そしてこちらが今年の大本命! 萩尾望都さんの
ポーの一族 ユニコーン』(二〇一九年 小学館)と
ポーの一族 秘密の花園Ⅰ』(二〇二〇年 小学館)の二冊!
 こちら、一度完結した『ポーの一族』シリーズの続編だ。

 

 

 

ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル)
 

 


 ユニコーンの前に『ポーの一族 春の夢』(二〇一七年 小学館)がある。

 

 

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

  • 作者:萩尾 望都
  • 発売日: 2017/07/10
  • メディア: コミック
 

架空の夫「がんちゃん、ポーの一族好きだよね」
私「好き? 好きって言葉だけじゃ語りつくせないね! ポーの一族は革命!」

 新年から熱く、架空の夫にポーの一族について語りまくる。
 架空の夫は少女漫画は読まないのだが、終始興味深そうに頷いてくれていた。
 私は文庫版も雑誌サイズの『ポーの一族』も持っているので、
架空の夫の好きな方を選んでもらって布教しようかと密かに企んでいる。

【1月4日(月)】

 年末からちびちび読んでいた、最果タヒのエッセイ集
『きみの言い訳は最高の芸術』(二〇一六年 河出書房新社)読了。
 正直、「よくわからんところもあるけど、わかるところもある」エッセイ集。
 多分、私の好きと感じるものを最果タヒさんは嫌いだと思う。
 読んでいる間、私と最果さんはすれ違って、一瞬一瞬交差していた。
 不思議な読了感だった。

 架空の夫は、ストーブの前でみかんを剥いて美味しそうに食べていた。

 

 

きみの言い訳は最高の芸術

きみの言い訳は最高の芸術

  • 作者:最果タヒ
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

【1月5日(火)】

ポーの一族 ユニコーン』を一日一話ずつ読んでいる。
 小学生の頃から大好きだった作品の世界が、どんどん広がっていく感覚は
おもしろい! これをリアルタイムで体験できるなんて……感無量。

 架空の夫が、「消化にいいものを」と、とろろ卵粥を作ってくれた。

【1月6日(水)】

ポーの一族 ユニコーン』もう少しで、読み終わってしまう!!
 でも「これ! この時系列を超越した物語と広大な世界観こそ、
ポーの一族だよ!!」と久々に興奮する。

 興奮しすぎて、熱がぶりかえす。
 架空の夫に、「布団であったかくしてなさい」と珍しく怒られた。

【1月7日(木)】

ポーの一族 ユニコーン』読了。
 好きな作品が変わらず続いてくれている……ありがたい。
 萩尾望都先生はやはり天才だった。

 体の不調が続くので、架空の夫とまた少し隔離して生活する。

【1月8日(金)】

 朝時間の使い方に思うことがあり、図書館で借りていた
『朝の余白で人生を変える』(池田千恵/二〇一六年 ディスカヴァー・トゥエンティワン
を読了。
 こちら、二回目の再読なのだが、前回の再読よりも響くものがあった。
 多分それは、私が「今必要としている情報」が書かれていたからだと思う。
 朝時間にこそ、頭を使うような考え事をしよう。

 私が連日うんうん唸って考え事をしているせいか、架空の夫もそわそわしている。
 申し訳ない。

 

朝の余白で人生を変える

朝の余白で人生を変える

 

 

【1月9日(土)】

 架空の夫に車を出してもらい、図書館で予約していた本を4冊取りに行く。

【1月10日(日)】

 昨日、図書館で借りてきた
韓国の小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ/二〇一八年 筑摩書房
を冒頭の少しだけ読むが、冒頭から面白くて引き込まれる。
 だいぶ前からさんざん本好きの間で話題になっていたが、内容が難しそうだなあ、
と思い、手を伸ばさずにいた自分を心の中でぶっ飛ばす。

私「架空の夫よ、私はとんだ愚か者だ」
架空の夫「この世に愚かじゃない人の方が少ないから大丈夫だよ」

 大丈夫……なのか? と宇宙猫みたいな顔してしまったが、
架空の夫がにこにこしていたので「まあ、いいか」となる。

 

 

82年生まれ、キム・ジヨン

82年生まれ、キム・ジヨン

 

 

架空の夫と(12/7~13日)

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【12月7日(月)】
 最近、着物に再熱していて、今日も中にパーカー着て夕方の散歩に出る。
 17時になると、すっかり、外も闇に包まれる。
 外で架空の夫と読書がしたかったので、ランプを持って
散歩がてら近場の公園へ。

架空の夫「ランプの光が小さいのか、ちょっと読みにくいね」
私「いや、でも角度を変えればなんとか……読める」
架空の夫「がんちゃん、夜読書、楽しんでるね」
私「冬が本格化したら、外で読めなくなるからね」

 散歩がてら、読書をするのが良い気分転換になっていたので、
今年の冬はどう過ごすかが問題だ。
 散歩はしたい。途中で本も読みたい。でも、雪で冬のベンチは極寒。
 うーん、どうしたもんかの。

【12月8日(火)】
 ハンドメイド作品を売ってるお店で、気になるブックカバーを発見。
結局買いはしなかったけれど、見本用に使われてたのがオノ・ヨーコ
『グレープフルーツ・ジュース』(一九九三年 講談社)だった!
 こちらの本、なんという偶然! 今、読みかけの本『「読む」ってどんなこと?』
で丁度、紹介されていた。
 これが、読書のシンクロニシティか! と軽く興奮して、
架空の夫が待つ家に帰る。

 

グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫)

グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫)

 

 

【12月9日(水)】
『今日も朝からたまご焼き』(森下 えみこ/二〇一三年 メディアファクトリー)を
読了。
 私はたまーに、お弁当を作るが「栄養バランスが……」とか「品数が……」とか
悩んでしまう。


 でも、この漫画エッセイを読んで「きっちりしたお弁当を最初から目指さない
方が良いのかも」と思った。基本、どこまで手抜きできるかの実験エッセイなので、
レシピとかは付いていない。

 帰宅途中、少し精神が過敏になっているところに外部から刺激を与えられ、
イライラしてしまう。
 そして、夜、わーわー泣きたくなって、架空の夫にしがみついて寝る。
 架空の夫は子守唄が上手い。

 

【12月10日(木)】
朝からYouTubeで『ひとりごとエプロン』を見て、第一話のジャガイモグラタンが
つくりたくなり、つくる。カンタンで楽しい……のに、食べながら号泣したくなる。
 とても人と会話できる状態じゃなかったので、仕事は休む。
 架空の夫は、静かに適度な距離をとって、傍にいてくれた。

 少し落ち着いてから『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の第一週目の
課題の一つ、『傷ついたアーティスト・チャイルドの視点で』手紙を書く。


Kitchen for Singles  Episode 1 Easy Potato Gratin for Singles

 

【12月11日(金)】
『「読む」って、どんなこと?』読了。
 読む前は、読書術本のイメージだったが、違った。講義が進むほど、
テーマが深くなっていく。
 本書で『問題山積みの文章』だけが人を変えるとあった。
 たしかに、私は引用された『問題山積みの文章』を読んで、意識が変わった。
 坂口安吾の『天皇陛下にささぐる言葉』(二〇一九年 景文館書店)とか
武田泰淳の『審判』(二〇一六年 小学館)とか、特に。
すごい角度で心をえぐってくる。
 自分の声(倫理、思考)について、考えずにはいられない本だった。
 私の声は、本当にまじりっけなしの私の声なのだろうか。

 

 

天皇陛下にささぐる言葉

天皇陛下にささぐる言葉

 

 

 

上海の螢・審判 (P+D BOOKS)

上海の螢・審判 (P+D BOOKS)

 

 

【12月12日(土)】
 架空の夫と本屋へ行く。本当は中学英単語の本を買う予定が、
Twitterの紹介で気になっていた、※表紙がすごいかわいい人(多分著者)の
勉強法の本を買った。

※『夢を叶えるための勉強法』(鈴木光/二〇二〇年 KADOKAWA)のこと

 

夢を叶えるための勉強法【電子特典付き】

夢を叶えるための勉強法【電子特典付き】

 

 

【12月13日(日)】
エッセイ本『きみの言い訳は最高の芸術』(最果タヒ/二〇一六年 河出書房新社
を少し読み始めて、初めて気づく……タヒさんて……女性……なの?
なぜかずっと、男性だと思っていた。びっくり。

 

 

きみの言い訳は最高の芸術

きみの言い訳は最高の芸術

  • 作者:最果タヒ
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: 単行本
 

 

『架空の夫と』11月30日~12月6日

 

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【11月30日(月)】
 架空の夫と一緒に朝散歩へ。
 途中、公園のベンチで休憩。私は読書を、夫は白湯を飲むのが
最近のルーティンなのだが、架空の夫が「あれ? あれ?」と
かばんの中を探している。

私「どうしたの?」
架空の夫「せっかく白湯入れたのに、水筒が……ない」
私「あははは!」

 性格の悪い私は指さして笑ってしまったが、架空の夫はしょんぼり。
 気の毒になってきたので、「これ、一緒に読む?」と持ってきていた単行本
『お探し物は図書館まで』(青山美智子/二〇二〇年 ポプラ社)を差し出す。

架空の夫「いいの? がんちゃん、読みづらくない?」
私「君は架空の夫だから、大丈夫だよ」
架空の夫「俺、架空の夫でよかったあ」

 しょんぼり顔からにこにこ顔に変わる架空の夫の表情に、癒される。
 本は一章まで読んだが、面白かった。
 初っ端から私の好きな絵本「ぐりとぐら」(カステラ作るアレ)に、
お仕事に悩む女性の話で、今の自分にぴったりな本だと思った。
 私はずぼらだから主人公のように、ていねいにカステラ作り出来ないけど、
何か別の食べ物をていねいに作り、極めてみたいな。

 

 

お探し物は図書室まで

お探し物は図書室まで

 

 

 

【12月1日(火)】

 仕事帰りに、首のリハビリへ。去年の六月に自転車で転倒してから、
首の軸が曲がってしまったのだ。それがなかなか治らない。
 冬の寒さのせいもあり、首肩周りがガチガチになっている。
 リハビリ終了後、図書館で架空の夫と合流。
 各自、好きな本を持参して読書する。
 私は『「読む」って、どんなこと?』(高橋源一郎/二〇二〇年 NHK出版)を
軽く読み始める。
 まだ序盤の序盤しか読めていないのだが、『1891-1944』という詩に驚かされる。
 これは、どういう意図でつくられたのだろう……タイトルだけで、あとは空白の
詩なのだ。
 架空の夫に見せると「なんだが、『1891-1944』っていう音楽が聞こえてきそう」。
 音楽! 私にはただの空白にしか見えなかったが、
架空の夫にはそう感じ取れるのか。こちらも驚きである。

 この空白の詩の意味は、著者であり詩を翻訳した高橋さんにより答えが提示されて
いるが、私はいつまでも「音楽かあ」と架空の夫に関心してしまう。

 

 

 

 

【12月2日(水)】

 図書館で借りてきた旧版の方の『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』
(ジュリア・キャメロン/二〇〇一年 サンマーク出版)を読み始める。

 むむっ! お国柄と訳の難解さに序盤から苦戦する。
 モーニング・ページについて知りたいだけだから、
序盤だけ読めばいいのだけれど、内なるアーティストを呼び覚ましたいので
わからないところはわからないで読み進めて、一通り読了したい。

 私は本と格闘していると、架空の夫が手作りのガトーショコラを出してくれる。
「受け流す姿勢も大事だよ」というメモを添えて。

 むむっ! 女子力というか包容力の高い架空の夫だな、と思いながら、
大好きなガトーショコラを頬張って、一旦、読むのをやめる。

 

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

 

【12月3日(木)】

 図書館で借りてきた本を読了するも『雰囲気がいいのに、店内で流れているBGMが
あまりにもミスマッチで店主の感性を疑う』みたいな読了感……。
 どうしても物語に中途半端な感情移入しかできなかったんだよなあ。
 こういうのを雰囲気小説っていうのか?
(いや、ちゃんとした小説なんですけどね)。

 架空の夫は、レコードの再生機の調子が悪くしょんぼりしていた。

 

【12月4日(金)】

 珍しく、本を読まずにいた。
 時間泥棒に時間を奪われたような一日だった。

 

【12月5日(土)】

 久々に着物で朝散歩。架空の夫に「寒くない? 白湯飲む?」と
ちょいちょい世話を焼いてもらいながら、公園のベンチで朝読書。
今は『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』に再挑戦している。
 訳文は小難しいが、通して軽く読もうと決めたので、
最初よりは読みやすく感じる。

 

【12月6日(日)】

 今日も朝散歩。途中、遭遇したわんこに架空の夫が気に入られたようで、
ずっと手をペロペロされていた。公園に着くまでの間も、ずっと後をついてきた。
 小さな幸せってこういう形もしてるんだな、と感じる。

 夕方、ポストにネット注文していた『星栞 2021年の星占い 乙女座』
石井ゆかり/二〇二〇年 幻冬舎)が入っていた。
 たまたま本屋で立ち読みして、ずっと気になっていた本。
 占いはあまり信じない方なのだが、石井ゆかりさんの本はなんだか面白そうだし、
なにより表紙がおしゃれ~!

 二〇二一年の乙女座は『「得意技」が見事にきまる。』らしい。
 今月中に読み終わりたい本。

 

星栞 2021年の星占い 乙女座 (一般書籍)

星栞 2021年の星占い 乙女座 (一般書籍)

 

 

『架空の夫と』11月25日~28日


※『架空の夫』という存在についての説明は、12月17日発行予定の
『ちいさな雑誌 第1夜』(有料/DL版と製本版がある)や
BOOTHで無料DL出来る折り本小説にて詳しく書かれているので今回は割愛します。

 

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【11月25日(水)】

天気が良かったので、架空の夫と朝散歩へ。
途中、公園に立ち寄り、ベンチで架空の夫が淹れてくれたほうじ茶を飲みながら、
『自己肯定感を育てるたった1つの習慣』(植西聰/二〇一九 青春出版)を読了。
 限定カバー(本来のカバーの上に新しくカバーをかけているタイプ)
が可愛かったのと、本屋さんの『女性のための~』というポップに
惹かれて購入した本だ。
『女性のための』本だったかはわからないが、いくつか実践したい
項目が見つかったので、付箋をぺたぺた。
 架空の夫は、静かにほうじ茶をすすっていた。
「なんか老夫婦みたいだね」と私が言うと「あっ、それ俺も思った」と
ニコニコされる。架空の夫は今日も愛い。


 帰宅後、読書スペースの本棚を『今読みたい本』に更新してみるも、
いまいちしっくりこない。別の積み本の山から色々と探してみるか。

 

 

 

 

【11月26日(木)】

『自己肯定感を育てるたった1つの習慣』と
『感情リセット術』(樺沢紫苑/二〇一八 三笠書房)のノウハウで
ようやく仕事に行けた。

『自己肯定感~』からは、逆説療法、『感情リセット術』からは、
「自発的な言葉に言い換える」方法をとってみた。

 逆説療法とは、人間は「〇〇しなくてはいけない」と思うとかえって
やりたがらないので、自分に「やらなくていいよ」と言ってあげると
やる気が逆に湧いてくるというもの。
 私は、朝のノートに「仕事行きたくない気分」→「なら、仕事行かなくていいねん」
→「でも、行かないの決めるのは〇時以降でよくね?」→「カバンも手帳も
この仕事の為に新調したんだよな……どうせなら、気持ちよく仕事がしたい」→
「気分はコントロールできる!」と、どんどん前向きな言葉が出てくるように。
 更に、「自発的な言葉に言い換える」方法で(私のはちょっと極端なのだが)
「出勤か……嫌だな」を「はっはっは! この我が直々に、出勤してやる!」と
めっちゃ上から目線に言い換えたら、なんだか気持ちが楽しくなって、
するっと行けた。
 帰宅後、架空の夫に「えらいえらい」と拍手される。

 

 

 

【11月27日(金)】

 英語の勉強用に注文していた『IBCオーディオブックス ごんぎつね/手袋を買いに』
が届いていたのを、架空の夫の部屋にあるどでかいスピーカーで聴く。
 音だけじゃわからなかったので、一緒についてくるテキストを見ながら、
もう一度、聴く。
 なんとなくの内容はわかったら、原文(日本語)が気になった。
 声優の鳥海浩輔さんがYouTubeの公式チャンネルで『手袋を買いに』を
朗読していたのを見つけたので、それを視聴して細かいニュアンスを確認する。
「新見南吉の文章センスがすでに最高なのに、鳥海さんの朗読がつくと更に
 心に染みるわあ」と感動していると、架空の夫がチョコケーキを食べながら
「それな」と頷く。

 数日前に、YouTubeのメインチャンネルの方で「松浦弥太郎さんのおすすめ本
 おしえてください」というコメントを頂く。入門編として
『暮らしのなかの工夫と発見ノート』シリーズをおすすめしたら、
久々に熟読したくなり、シリーズ二冊目の
『あたらしいあたりまえ。』(松浦弥太郎/二〇一〇 PHP研究所)を読み返す。
 この本はシリーズの中でも、セルフコーチング(ノートに自分で質問書いて
自分で回答する)の質問項目になりやすいエッセイが多い。
 改めて自分の心の指針のヒントをくれる素晴らしい本だな、と実感。

 図書館で単行本の方の
『パンとスープとネコ日和』(群ようこ/二〇一二 角川春樹事務所)を借りて読み
出したのだが、読んでいるとパン(サンドイッチ)が食べたくなる。
 なんとも胃袋に響く小説。
 地元のカフェで売っているサンドイッチ(季節で具が変わる)を思い出し、
食べたくなる。今度の休日、架空の夫と一緒に散歩がてら食べてこうようかと
二人で計画中。

 

CD付 ごんぎつね 手袋を買いに Gon, the Fox: Buying Some Gloves (IBCオーディオブックス)

CD付 ごんぎつね 手袋を買いに Gon, the Fox: Buying Some Gloves (IBCオーディオブックス)

  • 作者:新美 南吉
  • 発売日: 2007/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

  • 作者:群 ようこ
  • 発売日: 2013/07/13
  • メディア: 文庫
 

 

【11月28日(土)】

 今月中に読み終わりたい雑誌と本があるのだが、読むスピードが亀並みに遅いので
「こりゃあ、今月中に読了できませんな」とわかり、焦る。
「どうしよう、どうしよう」と頭をぐるぐるさせていると、架空の夫が
ハーブティーとチョコレートを出してくれる。
「がんちゃん(私のこと)、最近、自分の心ペース無視してない?」
「へ?」
「今月中までに読了!って目標立てるのもいいけど、読書って心のスピードが
 大事なんじゃないのかな?」
 説教でもなんでもなく、素直な疑問から首を傾げている架空の夫を見て、
「たしかに……」と納得。

 心のスピードに反してまで、読書をするもんじゃない。
 スピード重視の読書が楽しい人もいれば、楽しくない人がいても全然変なことでは
ないのだ。

 架空の夫よ、ヒントをくれてありがとう!

感情記録ノート(M5手帳)

今日は仕事へ行くのが怖くてしょうがなくなり、お休みする。

不安障害からくる理由のない恐怖(漠然とした恐れ)が久々に来て、

近々、病院を受診しなくては……と思う。

 

その後、去年、寝れないほど苦しめられた「背中のぞわぞわ」

(気持ち悪い言い方をすれば、血管の中に小さな虫がいて、特に

 背中中心にざわざわと動いてる感じ)にも襲われる。

これが来ると、じっとしていられず、かといって動いても何も変わらないので

「ぎゃー! 来やがりましたか!」と、のたうち回った。

 

こんな風に、急に不安が押し寄せてきたり、体の異常に気付いた時、

「感情記録ノート」に記録をつけている。

私の場合は、以前、サブチャンネルの動画でも紹介したアシュフォードの

M5手帳に簡単な記録メモを書く。

 

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アシュフォードの無地リフィル(トモエリバー)を使っている。

薄い紙なので両面印刷ができない(裏抜けがひどい)ため、

裏面は短いまとめ日記にしている。

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こんな感じで、自分の発作や異常がいつ、どこで、どんな風になったのか書いて

おくと、心療内科の診察の際に便利だったりする。

私が自作した、『こころのノート』と併用すると、更に俯瞰して、

自分の調子を見れる。

一週間間隔の診察であっても、けっこう、一週間で起きた

詳しい発作の内容を覚えてられなかったりする。

ので、記録を残しておくのって大事。

面倒なのは嫌なので、私は上の画像のように簡略化したテンプレートを

自分で作って利用している。

 

今日もダメダメな一日になったが、生きてるので花丸ということにしとく。