※『架空の夫』という存在についての説明は、12月17日発行予定の
『ちいさな雑誌 第1夜』(有料/DL版と製本版がある)や
BOOTHで無料DL出来る折り本小説にて詳しく書かれているので今回は割愛します。
【11月25日(水)】
天気が良かったので、架空の夫と朝散歩へ。
途中、公園に立ち寄り、ベンチで架空の夫が淹れてくれたほうじ茶を飲みながら、
『自己肯定感を育てるたった1つの習慣』(植西聰/二〇一九 青春出版)を読了。
限定カバー(本来のカバーの上に新しくカバーをかけているタイプ)
が可愛かったのと、本屋さんの『女性のための~』というポップに
惹かれて購入した本だ。
『女性のための』本だったかはわからないが、いくつか実践したい
項目が見つかったので、付箋をぺたぺた。
架空の夫は、静かにほうじ茶をすすっていた。
「なんか老夫婦みたいだね」と私が言うと「あっ、それ俺も思った」と
ニコニコされる。架空の夫は今日も愛い。
帰宅後、読書スペースの本棚を『今読みたい本』に更新してみるも、
いまいちしっくりこない。別の積み本の山から色々と探してみるか。
【11月26日(木)】
『自己肯定感を育てるたった1つの習慣』と
『感情リセット術』(樺沢紫苑/二〇一八 三笠書房)のノウハウで
ようやく仕事に行けた。
『自己肯定感~』からは、逆説療法、『感情リセット術』からは、
「自発的な言葉に言い換える」方法をとってみた。
逆説療法とは、人間は「〇〇しなくてはいけない」と思うとかえって
やりたがらないので、自分に「やらなくていいよ」と言ってあげると
やる気が逆に湧いてくるというもの。
私は、朝のノートに「仕事行きたくない気分」→「なら、仕事行かなくていいねん」
→「でも、行かないの決めるのは〇時以降でよくね?」→「カバンも手帳も
この仕事の為に新調したんだよな……どうせなら、気持ちよく仕事がしたい」→
「気分はコントロールできる!」と、どんどん前向きな言葉が出てくるように。
更に、「自発的な言葉に言い換える」方法で(私のはちょっと極端なのだが)
「出勤か……嫌だな」を「はっはっは! この我が直々に、出勤してやる!」と
めっちゃ上から目線に言い換えたら、なんだか気持ちが楽しくなって、
するっと行けた。
帰宅後、架空の夫に「えらいえらい」と拍手される。
【11月27日(金)】
英語の勉強用に注文していた『IBCオーディオブックス ごんぎつね/手袋を買いに』
が届いていたのを、架空の夫の部屋にあるどでかいスピーカーで聴く。
音だけじゃわからなかったので、一緒についてくるテキストを見ながら、
もう一度、聴く。
なんとなくの内容はわかったら、原文(日本語)が気になった。
声優の鳥海浩輔さんがYouTubeの公式チャンネルで『手袋を買いに』を
朗読していたのを見つけたので、それを視聴して細かいニュアンスを確認する。
「新見南吉の文章センスがすでに最高なのに、鳥海さんの朗読がつくと更に
心に染みるわあ」と感動していると、架空の夫がチョコケーキを食べながら
「それな」と頷く。
数日前に、YouTubeのメインチャンネルの方で「松浦弥太郎さんのおすすめ本
おしえてください」というコメントを頂く。入門編として
『暮らしのなかの工夫と発見ノート』シリーズをおすすめしたら、
久々に熟読したくなり、シリーズ二冊目の
『あたらしいあたりまえ。』(松浦弥太郎/二〇一〇 PHP研究所)を読み返す。
この本はシリーズの中でも、セルフコーチング(ノートに自分で質問書いて
自分で回答する)の質問項目になりやすいエッセイが多い。
改めて自分の心の指針のヒントをくれる素晴らしい本だな、と実感。
図書館で単行本の方の
『パンとスープとネコ日和』(群ようこ/二〇一二 角川春樹事務所)を借りて読み
出したのだが、読んでいるとパン(サンドイッチ)が食べたくなる。
なんとも胃袋に響く小説。
地元のカフェで売っているサンドイッチ(季節で具が変わる)を思い出し、
食べたくなる。今度の休日、架空の夫と一緒に散歩がてら食べてこうようかと
二人で計画中。
CD付 ごんぎつね 手袋を買いに Gon, the Fox: Buying Some Gloves (IBCオーディオブックス)
- 作者:新美 南吉
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
【11月28日(土)】
今月中に読み終わりたい雑誌と本があるのだが、読むスピードが亀並みに遅いので
「こりゃあ、今月中に読了できませんな」とわかり、焦る。
「どうしよう、どうしよう」と頭をぐるぐるさせていると、架空の夫が
ハーブティーとチョコレートを出してくれる。
「がんちゃん(私のこと)、最近、自分の心ペース無視してない?」
「へ?」
「今月中までに読了!って目標立てるのもいいけど、読書って心のスピードが
大事なんじゃないのかな?」
説教でもなんでもなく、素直な疑問から首を傾げている架空の夫を見て、
「たしかに……」と納得。
心のスピードに反してまで、読書をするもんじゃない。
スピード重視の読書が楽しい人もいれば、楽しくない人がいても全然変なことでは
ないのだ。
架空の夫よ、ヒントをくれてありがとう!