みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

『架空の夫と』11月30日~12月6日

 

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【11月30日(月)】
 架空の夫と一緒に朝散歩へ。
 途中、公園のベンチで休憩。私は読書を、夫は白湯を飲むのが
最近のルーティンなのだが、架空の夫が「あれ? あれ?」と
かばんの中を探している。

私「どうしたの?」
架空の夫「せっかく白湯入れたのに、水筒が……ない」
私「あははは!」

 性格の悪い私は指さして笑ってしまったが、架空の夫はしょんぼり。
 気の毒になってきたので、「これ、一緒に読む?」と持ってきていた単行本
『お探し物は図書館まで』(青山美智子/二〇二〇年 ポプラ社)を差し出す。

架空の夫「いいの? がんちゃん、読みづらくない?」
私「君は架空の夫だから、大丈夫だよ」
架空の夫「俺、架空の夫でよかったあ」

 しょんぼり顔からにこにこ顔に変わる架空の夫の表情に、癒される。
 本は一章まで読んだが、面白かった。
 初っ端から私の好きな絵本「ぐりとぐら」(カステラ作るアレ)に、
お仕事に悩む女性の話で、今の自分にぴったりな本だと思った。
 私はずぼらだから主人公のように、ていねいにカステラ作り出来ないけど、
何か別の食べ物をていねいに作り、極めてみたいな。

 

 

お探し物は図書室まで

お探し物は図書室まで

 

 

 

【12月1日(火)】

 仕事帰りに、首のリハビリへ。去年の六月に自転車で転倒してから、
首の軸が曲がってしまったのだ。それがなかなか治らない。
 冬の寒さのせいもあり、首肩周りがガチガチになっている。
 リハビリ終了後、図書館で架空の夫と合流。
 各自、好きな本を持参して読書する。
 私は『「読む」って、どんなこと?』(高橋源一郎/二〇二〇年 NHK出版)を
軽く読み始める。
 まだ序盤の序盤しか読めていないのだが、『1891-1944』という詩に驚かされる。
 これは、どういう意図でつくられたのだろう……タイトルだけで、あとは空白の
詩なのだ。
 架空の夫に見せると「なんだが、『1891-1944』っていう音楽が聞こえてきそう」。
 音楽! 私にはただの空白にしか見えなかったが、
架空の夫にはそう感じ取れるのか。こちらも驚きである。

 この空白の詩の意味は、著者であり詩を翻訳した高橋さんにより答えが提示されて
いるが、私はいつまでも「音楽かあ」と架空の夫に関心してしまう。

 

 

 

 

【12月2日(水)】

 図書館で借りてきた旧版の方の『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』
(ジュリア・キャメロン/二〇〇一年 サンマーク出版)を読み始める。

 むむっ! お国柄と訳の難解さに序盤から苦戦する。
 モーニング・ページについて知りたいだけだから、
序盤だけ読めばいいのだけれど、内なるアーティストを呼び覚ましたいので
わからないところはわからないで読み進めて、一通り読了したい。

 私は本と格闘していると、架空の夫が手作りのガトーショコラを出してくれる。
「受け流す姿勢も大事だよ」というメモを添えて。

 むむっ! 女子力というか包容力の高い架空の夫だな、と思いながら、
大好きなガトーショコラを頬張って、一旦、読むのをやめる。

 

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

 

【12月3日(木)】

 図書館で借りてきた本を読了するも『雰囲気がいいのに、店内で流れているBGMが
あまりにもミスマッチで店主の感性を疑う』みたいな読了感……。
 どうしても物語に中途半端な感情移入しかできなかったんだよなあ。
 こういうのを雰囲気小説っていうのか?
(いや、ちゃんとした小説なんですけどね)。

 架空の夫は、レコードの再生機の調子が悪くしょんぼりしていた。

 

【12月4日(金)】

 珍しく、本を読まずにいた。
 時間泥棒に時間を奪われたような一日だった。

 

【12月5日(土)】

 久々に着物で朝散歩。架空の夫に「寒くない? 白湯飲む?」と
ちょいちょい世話を焼いてもらいながら、公園のベンチで朝読書。
今は『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』に再挑戦している。
 訳文は小難しいが、通して軽く読もうと決めたので、
最初よりは読みやすく感じる。

 

【12月6日(日)】

 今日も朝散歩。途中、遭遇したわんこに架空の夫が気に入られたようで、
ずっと手をペロペロされていた。公園に着くまでの間も、ずっと後をついてきた。
 小さな幸せってこういう形もしてるんだな、と感じる。

 夕方、ポストにネット注文していた『星栞 2021年の星占い 乙女座』
石井ゆかり/二〇二〇年 幻冬舎)が入っていた。
 たまたま本屋で立ち読みして、ずっと気になっていた本。
 占いはあまり信じない方なのだが、石井ゆかりさんの本はなんだか面白そうだし、
なにより表紙がおしゃれ~!

 二〇二一年の乙女座は『「得意技」が見事にきまる。』らしい。
 今月中に読み終わりたい本。

 

星栞 2021年の星占い 乙女座 (一般書籍)

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