みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

うつ病患者が、「7つの習慣」にチャレンジしてみた~パラダイムと原則~

どうも、今日も元気にうつ病と不安障害患ってます。眼鏡です!
今回の記事は、

●まんがでわかる 7つの習慣①~②
(宝島社 各・税抜き1000円)

まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる 7つの習慣

  • 発売日: 2013/10/11
  • メディア: 単行本
 

 

 

から、
うつ病患者が、「7つの習慣」にチャレンジしてみた~パラダイムと原則~』
です。長ぇタイトルで申し訳ない。

 

「7つの習慣」といえば、ド定番中のド定番な自己啓発本
以前にも、本書に関しての短いブログを書いてあります。
その記事でも書きましたが、うつ病まっただ中の人には向かないのですが、
「本気で今の自分を変えたい!」「向上心が出てきた」という人には
良書であることは変わらないです。
そして、うつ病を発症して五年以上経った私もそろそろ「7つの習慣」を会得したいな、と思った次第。

 

私の話になってしまって恐縮なのですが、やっぱり「変わりたい」んですよね。でも、今までの私は、現在の自分を激しく嫌悪し、否定する意味で「変わりたい」という気持ちが強かった。
そんな気持ちでは、無闇に自分が傷つくだけで(現に、以前「まんがでわかる 7つの習慣」を読んで深く傷ついた)、コヴィー氏の提唱する「人間の成功に大切な7つの心がけ」である「7つの習慣」を会得するのは難しいです。

 

しかも、「7つの習慣」の原作が分厚い自己啓発本なだけあって(しかも文章が小難しい)、本屋で見かけてもなかなか手に取りづらい。

 

今回、「まんがでわかる 7つの習慣」①~②の「パラダイムと原則」という7つの習慣のスタートラインの思想の部分を三、四回読み込んでみて気づいたのは、「まんがでわかる」というタイトルに「偽りなし」ということでした。
文章だけだとどうしてもだれてしまう内容も、まんが(フィクション)を交えながら解説されているので「あれ? パラダイムってなんだっけ?」となっても、まんがなので、「ああ。そうだ、そうだ。思い込みのことだ」と再確認しやすいです。要点が、綺麗にまとめられています。

 

さて、ここからが本題です。

 

あなたは結果を出したいけれど、なかなか望んだ結果が出せません。
そんな時、頭に浮かぶ考えは、
「他人や組織、現実が変われ! でないと結果が出ない!」派ですか?
 それとも
「自分の行動を変えることで結果をひきよせよう!」派ですか?

 

本書では、前者の考え方をアウトサイド・イン、後者をインサイド・アウト、と呼び、後者の意識の方(自分の内面を見直して変える)を「7つの習慣」の前提として重要視しています。
どんな人でも、「事象を自分が見たいように見ている」という呪縛からは逃れられません。しかも、この真理に気づかないでいると物の見方が狭くなるのです。

 

この、物の見方が「パラダイム」――世の中の物事を見るときに基準となる考え方のことです。
もし、あなたが自分が思うような生活を送れていないとすれば、
この自分の「パラダイム(思い込み)」に問題があるのです。

 

はい、結果を出せない人の課題の答えが出ましたね!

 

でも、
「えー! 自分の内面(思い込み)を見直して変えるなんて難しいよ!」
と思いません?
パラダイムは自分が長年積み重ねてきた物事の見方の基準なので、そうそう変えられない……私は、初めて本書を読んだ時、そんな風に思っちゃいました。

 

ですが、コヴィー氏は言います。
「何度も練習して習慣にすればいい」

 

「はいはい、えらい人はよく言いますよね! でもこちとら、意識弱々なんじゃい!」と思ったそこのあなた! そして、初読した時の私!

 

習慣化に必要なのは「意欲・知識・スキル」の三要素だけです!

 

意欲=習慣にしたいという思い
知識=なぜ必要か、何をすればいいのか理解する
スキル=どうやって行うか理解して、必要な技能を身につける

 

この三要素さえ押さえておけば、習慣化できるのです。

 

「習慣化できれば……私でも変われる?」
そうとわかると、私の好奇心がうずうずしてきました。
ならば、本書で書かれていることを実践してみよう!
ついでに、実践したことをブログ記事で他のうつ病患者の方とも共有しよう!

 

そんな気持ちから、本気で「7つの習慣」と向かい合うことにしました。

 

 
◆ステップ1 「自分の中のパラダイム(思い込み)」を紙に書き出してみる。

 

私は、システム手帳のノート部分に書き出してみました。
……が、ステップ1から難易度高い!
自分の思い込みは、なかなか表面に出てきてくれません。
だって、思い込み(根っこ)だから。
だからといって、ここで諦めてはいかん!
「こんなブーブー文句こいている私にも何かアドバイスを、コヴィー先生!」と、解説ページを読み返していると、こんな文が。

 

『誰しもパラダイム(思い込み)に縛られているというのなら、一体何を信じれば良いのか。その答えは「原則」。』

 

原則!!
これだ、これだ、と読み進めていくと、原則とは、「人は生まれたら必ず死ぬ」みたいに、長年変わらない(流行に左右されない、廃れない)考え方のこと
らしい。他にも「公正」という例も出てくる。
この原則を重視して、パラダイムをシフトしていくといい。

 

なんだかお堅いお話になってきたなあ。
うーん、自分なりの原則を作るとしたら、「互いの幸せを踏みにじらない」かな。とりあえず、この原則を頭の片隅に置きながら、「私は変わりたいんだ!」と
いう思いが強い内に、「~は、である」と思っていることを見つけるため、意識をザクザクとスコップで掘り起こしながらパラダイムを探します。

 

ザクザク深く掘り起こしていくと、ふと、私は気づきます。

 

パラダイムはわかりやすく、大きな形をしたものである

 

はい、これこそが「パラダイム」ですよね。「パラダイム」はその人自身だけが持っている思い込みなので、一つとして同じ物はないのです。
それは、小さな石ころみたいな形をしているかもしれないし、魚の骨の形をしているかもしれません。「大きい形」であるとは限らない。
もう、どんな小さなことでもいいんですよ。
自分の中に自然と根付いている「パラダイム」をどんどん探っていきましょう!

 

◆ステップ2 「パラダイム」を反省する

 

・自分のうつ病はもう治らない。悪化していくだけだ
→本当に? 対策や工夫もしていないのに、なぜ「悪化する」と断言できるの?

 

・太っている自分は自己管理ができない、生きてる価値もない人間だ
→本当に? 他の太っている人たちにはそんな風には思わないのに?
 痩せたい(結果を出したい)なら、See(物の見方)→DO(物の見方から来る 行動)→Get(行動の結果・得るもの)→See…の循環を良くすれば
 いいんじゃない? まずは、このパラダイム(See)に問題があると気づこう

 

・マナーやルールを守らない人は悪だ!
→本当に? たしかに、マナーやルールも大事だけど、相手はそれ以上に
 大事な基準があるのかもしれないよ? 悪い道へ行くのを見逃せとは言わないけど、相手が何を大事にするかはその人の勝手だし、
 全てを「悪だ!」と厳しく口だしすることじゃないかもよ?


こんな感じで、自分の小さな「パラダイム」を見つけて、驚いた。
私は、なんて融通の利かない、口だけの悲劇のヒロインぶった人間なんだろう。たしかに、これでは、私の理想とする(穏やかで自由な)生活を送れるはずがない。
自由な生活とはほど遠く、カチカチに頭がかたくなっている!

 

えらいこっちゃ! ともう一度、「まんがでわかる 7つの習慣②」の解説部分を読み返していると、本書ではこう書かれている。

『自分のパラダイムを反省し、まず自分が変われる所はないかを考える。
 これがもっとも本質的な問題解決で、成長にもつながる姿勢なのだ。』

 

はい、自分のカチカチな頭のかたさにぶち当たった私に射す一筋の光明、
キター!

 

そうそう、パラダイムに絶望している場合じゃないのよ。
パラダイムを洗い出せたら、自分が変われる所を探せばいいのです!
その際に重要になるのが、前記した「原則」!
私の場合は「互いの幸せを踏みにじらない」でしたね。

 

自分の内面を変えるチャンスは、もう目の前!
なので「おっ、ここの思考がこり固まってるな」と気づけたらしめたものです。自分の思い込みに反省したら、パラダイムを見つけた時のように、小さいことから「自分が変われる所」を「原則」にのとって考えればいいのです。

 

私の場合で例になるかはちょっと不安ですが、


◆ステップ3 パラダイムを原則にのとって変えられること

 

・自分のうつ病はもう治らない。悪化していくだけだ

※「互いの幸せを踏みにじらない」で変えられること※
◎以下、「互い」は、「一緒に暮らしている家族や周囲の人」と定義します。

①普段の依存先を分散する。一人の人に頼ってばかりいると相手が疲れたり、相手の時間を奪ってしまうので適度に依存する人や趣味を分散させてお互いの負担を軽くする。
②衝動的な感情に走りそうになったら、少しでも良いので運動する。ストレッチでも、ヨガでも、筋トレでも、なんでもいい。コップから溢れたパワーを周囲にぶつけるのではなく、運動することに使う。

 

・太っている自分は自己管理ができない、生きてる価値もない人間だ

※「互いの幸せを踏みにじらない」で変えられること※

①痩せている人を妬むのではなく、未来の自分の姿だと想像してみる。
②「自分が太っている」と感じる物を一旦取り除いてみる。例えば、サイズの合わないズボンをはくのではなく、今のサイズに合ったズボンに買い換えてみる。

 

・マナーやルールを守らない人は悪だ!

※「互いの幸せを踏みにじらない」で変えられること※

①どうして相手がマナーやルールを破ったのか、まず責めるのではなく、想像力を働かせて理由を考えてみる(急いでエスカレーターを駆け下りて行く女性→はぐれた子供を探しているのかもしれない。どうしてもトイレが我慢できなかったのかもしれない)。その後、聞ける相手なら話を聞く。
②相手が「マナーやルールを破る」ことを選択したことにより、大きな被害が出る可能性が低いものなら、あえて相手の選択を受け入れる。わざわざ口に出して、批判しない。

 

私の考えた「7つの習慣」の準備段階「パラダイムと原則」は以上です。
以後、この「パラダイムと原則」を意識して生活していきます! 
まずは小さな一歩から!


第1の習慣へつづく……のか?