みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

架空の夫と(2/15~21)

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【2月15日(月)】

 

るきさん (ちくま文庫)

るきさん (ちくま文庫)

  • 作者:高野 文子
  • 発売日: 1996/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

 一九九三年刊行の漫画作品「るきさん」を読了。
 最後の最後、るきさんの行動力に「あっ」と言わされる。
 こういう行動力、私も欲しい。

私「行動力ある人になりたいな~」
架空の夫「がんちゃん、行動力ある方じゃん」
私「うーん、でも熱しやすく冷めやすいんだよね。長続きしない」
架空の夫「問題点がわかってるってことは、必ず解決策もあるよ。ゆっくり探しな」

 架空の夫は、私の脳内にいる。実在しない。
 でも、いつも私を肯定してくれる。それだけで、「やってみよう」という気持ちに
させてもらえる。ありがたき、人生の伴走者。

 

【2月16日(火)】

 号泣したい日。
 今日は架空の夫から離れて、ゆっくりと
「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手く暮らすための本」を読む。

 

【2月17日(水)】

「ちょっとしたことで…」読了。
 入門書としてわかりやすくてよかった。
「私、ASDかも……」と思う点がいくつかあったので、
今度は、ASDに詳しく深堀した本を読みたい。

私「なんか、世の中って生きづらいよね」
架空の夫「そう?」
私「そうだよ! 生きてるのが嫌になる時があるよ」
架空の夫「それでも、俺は今まで生きてきたがんちゃんをすごいと思うよ」
私「ん?」
架空の夫「頑張って人生の海を泳いできたんだね、がんちゃん」

 架空の夫からの温かい視線に、私はなんだか泣きそうになった。

 

【2月18日(木)】

 どうしても気分がのらず、仕事を休む。イライラしてしまい、架空の夫にも
当たり散らす。最低だ。
 こんな自分を変える為、今は「7つの習慣」に挑戦している。
 まずは、スタートラインの「パラダイムと原則」を手帳に書き出す。
 頭がカチカチだとわかった。

 

【2月19日(金)】

 ブログに「7つの習慣」に関する記事をアップ。
 記事を連載ものにするかはわからないけれど、
7つの習慣」は必ず会得したい。

架空の夫「がんちゃん、深呼吸!」
私「はい?」
架空の夫「最近、色んなことに頭使ったでしょ? そんな時は深呼吸だよ。

瞑想でもいいけど」

 架空の夫は、いつもアクセル全開な私のブレーキ役をしてくれる。
 ありがたや、ありがたや。

【2月20日(土)】

 

西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

 

 

梨木香歩作品集 西の魔女が死んだ
(二〇一七年 新潮社)を読了。
 主人公のまい、と同い年の頃、私はいじめにあっていた。
 詳しい話は省くけど、それは陰湿で担任も「お前の気のせいだろ」と守ってはくれなかった。
 そんな時に、母から読んでみるといいと言われて当時、読んだのだが、
正直「何も響かなかった」。心が、疲れ果てていたのと、本書は大人になってから
「ああ、そういうことか」とわかる部分が多いので、心底疲れ果ててしまって
心の動きに鈍感になっていた私には「つまらない本」に長らく分類されていた。
 けれど、今、再読してみて、どうだろう。
 私は、本書に泣いて縋りつきたくなった。
 西の魔女の優しさに、魔女としてのありかたに、癒される。

私「短編も良かったー(涙)」
架空の夫「すごいね」
私「うん、この本はすごいよ!」
架空の夫「本もすごいけど、がんちゃんがすごい。中学生の頃には感じ取れない物をしっかり感じ取ってる」
私「たしかに……中学の頃は意味がわからなかったことが、今ならわかった」
架空の夫「それを成長と人は言うのですよ」

 なんだか、架空の夫が言葉の魔法使いに思えた。

 

【2月21日(日)】

 

読む時間

読む時間

 

 

 図書館で『読む時間』(アンドレ・ケルテス/二〇一三年 創元社
という写真集を借りてくる。写真集なので、一時間もしないで読了。
「本を読んでいる人」がテーマの白黒写真で、冒頭には谷川俊太郎さんの詩が
載っている。
 とても、興味深い写真集だった。海外に混じって東京の写真もあって、「おお!」
となんだか照れくさくなる(なんでよ)。
 絵の中で本を読んでいる人の写真なんかもあって、とてもお洒落でした。

 架空の夫に、ハーブティーを買ってくるようにお願いしたら、いろんな種類の
ハーブティーを買ってきてくれた。来週はこれを楽しもう!