【11月22日(月)】
今日は「いい夫婦の日」。相も変わらず架空の夫と過ごす。
午前中は、外出。帰宅したお昼に、架空の夫が淹れてくれたコーヒーを少々わけてもらう。温めた牛乳を注ぎ、はちみつを足して、読み途中だった
『運命の恋をかなえるスタンダール』(水野敬也/文響社)を開く。
うおー……恋愛を回避し、自分磨きを怠ってる人間(私)に、スタンダール(この作品では、日本語ペラペラで、たまにフランス語混ぜてくる髭のおっさん)の言葉が、刺さるわぁ。
一度、本を閉じて、自分のお腹周りについた脂肪をぎゅむっと掴む。
ついでに、鏡で全身の形を見てみる。前方、ななめ横、後方と確認して
「これはいけない」
と嫌な汗をかく。全体的に分厚い。あきらかに余分な肉がつきすぎてしまっている。
そして、部屋のすみっこで山積みになっている「痩せたら着る服」に目を向ける。
私「ヴォレ!」
架空の夫「うわ! どうしたの?」
私「テンション上げてるところ。ヴォレ! ヴォレ!」
(服をゴミ袋に入れていく)
架空の夫「あれ? 服、捨てるの?」
私「んー、本当のお気に入りだけ残して、あとはリサイクルに回す」
新しい自分に変わるために、ヴォレ!(飛べ!)
【11月23日(火)】
石田ゆり子さんの表紙に惹かれて
『大人のMake Book』(岡野瑞恵/株式会社ワニブックス)を、
ネットで購入したのが届く。
全ページがカラー写真で、見ていてわくわくする。
それと同時に「世の女性は毎日こんなに大変なことを……」と気後れ。
難しいことは書いていないと思うが、果たしてこの細かな行程が、私にもできるのだろうか。
架空の夫「がん子! 怯まないで! まずは何事も勉強と練習よ! 最初からメイクが上手い子なんていないわ! 失敗から学ぶのよ!」
なぜか精一杯な高音と女性口調になった架空の夫にも励まされる。
よ~し! 楽しんで、自分にもできる化粧方法を探すぞ!
【11月26日(金)】
朝、ずっと読みたかった『10分読書』(吉田裕子/集英社)を持って、
架空の夫と共に近所の公園へ。
公園には、テーブルとベンチがあるので、そこで読もうと思ったら、霜がついていて利用できなかった。
昨日、雪も降っていたので冬の到来を感じる。
簡素な東屋みたいなベンチもあり、そこで私は読書を、架空の夫は水筒に入れた白湯をふーふーしながら飲む。
『10分読書』を序章まで読み終わったところで、体が冷えてきた。
帰宅。