短所。
それは「直さなければならないところ」ではない。
短所は長所、という言葉もあるとおり、すべての短所が悪なわけじゃない。
それに、短所を全部直そうとしたら息苦しくなるじゃないか。ロボットじゃないんだから無理である。
なにかしら欠けているから、人間味が出てくるのだ……と思いたい。
それをわかった上で、あえて「短所と向き合う」ことを選ぶこともできる。
そのときに必要なのは、「軽やかさ」だ。
重く、深刻な顔で短所と向き合っていたら「あー、もうやだ!」と見なかったことにしたくなる。
グサグサと自分に刺さってくる「短所」に対して、重さ100%で受け止めるのではなく、重さ20%ぐらいに軽やかにキャッチする。
「あらあら、こんな短所があったのね〜」くらいのノリでいい。
見つけた短所は忘れないように、メモをとっておいて、ゆっくり吟味する。
「この短所は本当に解消すべき? 解消するにはどんな対処法がある?」
ゆったり、落ち着いて、見つけた短所をさわさわしてみる。
「うん、今はこういう形か……このトゲトゲしたところを少し丸くしてみたらいいかも」
「いや、このトゲトゲも愛嬌……逆に、こっちのザラザラした質感がきになるな」
第三者目線で自分の短所に触れて、こうしたらどうだろう? とアクションを起こしてみよう。
短所をわかっているなら、軽やかに楽しんで長所に変えていけばいい。