みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

誕生日に村上春樹を読む

「お嬢さん、君の人生が実りある豊かなものであるように。

 なにものもそこに暗い影を落とすことのないように」

 

 

今日は、私の誕生日です。

 

バースデイ・ガール

バースデイ・ガール

 

 

以前、誕生日にこちら、村上春樹さんの

『バースデイ・ガール』をプレゼントしてもらっていて、

今年は今日、再読しようと決めていました。

久しぶりに読んだので、最初に読んだ時は主人公「彼女」のその後に

焦点を当てていなかったので、「あっ、読みこぼししてた」と気が付く。

メインはやっぱり、二十歳のころの「彼女」なんだろうけど、

その対比であるその後の彼女の描写も大事だなあ、と。

あと、謎のオーナーがいるレストランの奇妙さとかも、ちゃんと

読みこめてなかったなあ。

他の本で、「村上春樹の描写は具体的な比喩が多くて、イメージが鮮明」(意訳)

と書かれていたので、今回はその点も気にしながら読んだのですが、

確かに、比喩が鮮明なイメージにつながるように工夫されている。

 

村上春樹、むずかしい~」という方や、「何か特別な本をプレゼントしたい」という方におすすめの短編です。

性描写がないので、未成年にも安心して読んでもらえる(笑)。

 

詳しくは、こちらの動画でも紹介しております!


みかづき放送局(2019.11.29)