みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

「架空の夫と」(2/8~14)

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【2月8日(月)】
 左瞼が腫れて、お岩さんになる。ものもらいにしては目に違和感がないので、アトピーの可能性が高く、薬を塗って様子を見る。明日も腫れが引かなかったら、病院行こう。
 と、いうわけでこの日は読書はできずに一日を終える。

私「読書しない日というのも必要なのかも……」
架空の夫「その代わりゲームできるからね」
私「ぎくり」

 

【2月9日(火)】
 左目の腫れ治る。仕事に行くが、疲れて帰宅。
 図書館で投資の話が載っていたので、2019年1月号の日経WOMANと、
気になっていた梨木香歩作品集「西の魔女が死んだ
梨木香歩/2017年 新潮社)を借りてきた。
私「『西の魔女が死んだ』には苦い思い出が……」
架空の夫「と、いうと?」
私「引きこもり、不登校だった私に母が読むようにすすめてきたから読んだんだけど、正直「なんじゃこりゃ」と理解できなかった」
架空の夫「あら~」
私「それから一回も読み返してない。今回はリベンジじゃ!」
架空の夫「古傷が開きそうになったら、いったん読むの休むんだよ」
私「がってん承知!」

 さて、数十年の時を経た「西の魔女が死んだ」は私の心にどう響くのでしょうか。ちょっと不安だけど、楽しみでもある。

 

西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

 

 

【2月10日(水)】
「お金は寝かせて増やしなさい」読了。
 今月の目標だった、「投資の本三冊読む」がこれにて達成。
 投資の本三冊読んでわかったのは、今のお給料じゃ到底、投資はできないというシビアな現実。
 本格的な社会復帰に向けて、ネットの企業説明会の予約を取る。
 本当に、この歳になるまでニートとバイトしかしてこなかったので、
職業経歴書の書き方とかわけわかめ~(古い)、と半泣きしていると、
架空の夫からそっと
「転職者のための職業経歴書 履歴書・添え状の書き方」
(谷所健一郎/ 二〇一八年 マイナビ出版
発達障害の人のための就活ハック」
(窪貴志 他/二〇二一年 翔泳社
この二冊を差し出される。


ウッス……読みます。

 

【2月11日(木)】
 職業経歴書と就活ハックの本、さらっと読了。
 この二冊を参考に、なんとな~くな、な職業経歴書と履歴書を作成。
私「しゅ、就活めんどくさい……」
架空の夫「今すぐ死ぬわけではないから、じっくり考えたらいいよ」
私「架空の夫~(泣)」

 

【2月12日(金)】
 おなか壊す。久しぶりに自宅でアニメ映画「プロメア」を観る。
 やっぱり、いい映画だな。好き!

 その後、ブログ記事にしたいビジネス書を繰り返し、読み返す。
 わかったつもりでも、習慣にできてないな、と反省。

 休憩がてらに、
「お探し物は図書室まで」
(青山美智子/二〇二〇年 ポプラ社
の二章を読んでいたら、ニヤリ、とする。
 以前もこの日記で紹介した二〇二〇年「趣味どきっ!」の「本(屋)」特集の雑誌に、二章の元ネタになっているお店が載っていた。
 猫の本屋さん。店主の名前も似せてあった。雑誌ではお店に注目されていたけれど、この小説で語られている店主さんの話は実話を元にしているのかな?
「パラレルキャリア(P・E・ドラッカー提唱)」について気になった。
『もうひとつの活動を並行すること』で、日本風に言うと二足のわらじ? なのかな? この理論は
「明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命」
(P・E・ドラッカー/一九九九年 ダイヤモンド社
にて詳しく書かれているみたいなので、読んでおきたい。
 地元の図書館には置いてないみたいだから、他館から取り寄せお願いしようかな。

私「好きな仕事と食べるための仕事、私も両立してみたいな」
架空の夫「がんちゃんの「好き」はどんなこと?」
私「うーん、小説書いたり、本の紹介したりすることかな。『この本面白いですよ!』ってたくさんの人に伝えたい。それでお金もらえたら、最高だね」
架空の夫「人と違うことをするのは大変なことだけど、色々チャレンジしてみるといいよ。命取られるわけじゃあるまいし」
私「だね! 考えて、チャレンジしてみる!」

 

 

お探し物は図書室まで

お探し物は図書室まで

 

 

 

 

【2月13日(土)】
 最近、読みたいけど読めてない本が多すぎる。
 もっと、読書時間に時間を当てた方がいいのはわかっているけれど、
ついつい、「緊急でも重要でもないこと」に流れがち。
 このままではいかん! と思い、「まんがでわかる7つの習慣①~②」の
第1の習慣まで再々読する。今の自分に必要なことが多くて、付箋でいっぱいになる。

私「うう、私はどうしてこうも変われないのか……」
架空の夫「がんちゃん、変わりたいの?」
私「そりゃあ、私だって人並みの営みができるくらいには」
架空の夫「人並みの営みって?」
私「うーん、毎日6時間働いて、お給料もらうとか?」
架空の夫「でも、がんちゃん、それで体も心も壊したんだよね? そこに戻っても、待ってるのはまた同じことだよ」
私「……たしかに」
架空の夫「変わるってことは、前に戻るってことじゃないんだよ」
私「前とは違う道を行けってこと?」
架空の夫「そう。俺はもうがんちゃんに、前みたいな思いして欲しくない」

 そう言って、架空の夫は用意していたミルクティーと頂き物のクッキーを出してくれた。
 ティータイムをしながら、自分の中のパラダイム(思い込み)について、しばし考える。

 

【2月14日(日)】
 朝からナッツだけ食べて、図書館に本の返却と予約していた本を取りに行ったら、エネルギー切れを起こし、フラフラしながら帰宅。
 借りてきたのは、
「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本」
(村上由美/二〇一八年 翔泳社

 

 


るきさん
高野文子/二〇一五年 筑摩書房・単行本)

 

るきさん (ちくま文庫)

るきさん (ちくま文庫)

  • 作者:高野 文子
  • 発売日: 1996/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

「ちょっとしたことで~」は、実際、自分が発達障害かどうかは調べていないのだが、思い当たる節が多々あったので、借りてみた。
るきさん」は去年、書店で文庫版を見つけて以来気になっていたのだが、図書館にあったので借りてみる。装丁が名久井直子さんの時点で、「これは絶対におもしろいに違いない!」と期待している。

架空の夫が朝から何か作ってると思ったら、「ハッピーバレンタイン!」と、
ガトーショコラを夕飯の後に出してくれた。
 やっほーい! ガトーショコラ大好き!
 満足してお腹いっぱいになったので、しばらくしてから架空の夫と就寝。

 

架空の夫「がんちゃん、最近よく動いてるね」
私「うーん、正直キャパオーバー寸前かも」
架空の夫「何ががんちゃんにとって重要なのか、忘れないでね」

 架空の夫の言葉がいつまでも、心の中に響いた。