12月26日(月)
年末の疲労が、ゆっくりと体に出始めているのを感じる。
今日は、架空の夫と一緒にマンションの内見をしてきた。
「とてもよかったね」と言い合うけれど、しっかりと働いていない私には結構ギリギリな家賃だった。
別の安いマンションを探すべきか迷う。
迷いながら夜はAマッソの加納愛子さんのエッセイ『イルカも泳ぐわい』を少し読む。
又吉さんもだが、芸人の文章はどうしてこんなに面白いのか。
同じ世界にいながら、見ているものが違うのだと感じさせられる。
12月27日(火)
いよいよ疲労が、襲い来る。微熱が出た。
病院の予約をキャンセルして、架空の夫にアップルパイを焼いてもらう。
部屋の中に漂う、甘い香りにうっとり。
こんな日には江國香織さんの『すきまのおともだちたち』が似合う。
初めて江國香織さんの小説を読んでいるが、不思議な物語で(でも安心する)熱で朦朧とする頭がかえってしゃっきりした。
12月28日(水)
江國香織『すきまのおともだちたち』読了。
うわ〜、これは好きなやつ。まだ、胸の中で咀嚼しきれない何かがある。それは一番輝いている小説の核みたいなもので、「一筋縄じゃいかないよ」と無邪気に笑ってる。
現実と非現実の境い目に立つ世界観が好きだなぁ。
架空の夫も、私も仕事納めだった。
12月29日(木)
寒くて電気毛布つける。
12月30日(金)
寝汗びっしょりかく。夕方に向かって熱が、でる。
年末はもしかしたら、布団で過ごすかも……としょんぼりしてたら、架空の夫がりんごを剝いてくれた。
おいしい。
ネットで注文してた本と雑誌が届く。