みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

瀬尾まいこ(著)『夜明けのすべて』

 昨日から読み始めて、今日の午前中に読み終わった瀬尾まいこさんの

「夜明けのすべて」。

夜明けのすべて

夜明けのすべて

 

 本屋大賞受賞作品を積み本していますが、帯の『知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。』というフレーズと、主人公の男女の内、女性の方がPMS月経前症候群

であることから、こちらの本を先に読みました。

 

初、瀬尾まいこ作品でしたが……

うん、面白い!(小並感)

 

物語は、同じ会社に勤めるパニック障害の男性と、PMSの女性の

病気を通じた交流を描いています。注意として、恋愛小説ではありません。

あくまで、戦友みたいな感じ。

 

とにかく、目には見えない病を抱えて、生きづらい二人が、無意識にお互いを

助けようとしているのすごいな、と。家族でも、こうはいかない。

山添くんが、当人である藤沢さんよりも彼女の発作のタイミングのことを

わかっていて、「私も山添くん、欲しい!」と思いましたが、

そんな人身近にいないので、自作リフィル「こころのノート」で

今後はPMSも徹底して自己管理していこうと思いました。

 

題材に興味があったのも加わってか、久々に読む手が止まらない小説でした。

でも、ハラハラして続きが気になる! ってわけではなく、比較的まったりとした

気持ちでするすると引っかかりなく読ませていく感じ。

PMSの藤沢さん、パニック障害の山瀬くんと一緒に、うつ病の私も二人の仲間になって、楽しく物語をすごした二日間でした。

 

単行本の装丁も素敵で、買ってよかったなと思いました!