【12月7日(月)】
最近、着物に再熱していて、今日も中にパーカー着て夕方の散歩に出る。
17時になると、すっかり、外も闇に包まれる。
外で架空の夫と読書がしたかったので、ランプを持って
散歩がてら近場の公園へ。
架空の夫「ランプの光が小さいのか、ちょっと読みにくいね」
私「いや、でも角度を変えればなんとか……読める」
架空の夫「がんちゃん、夜読書、楽しんでるね」
私「冬が本格化したら、外で読めなくなるからね」
散歩がてら、読書をするのが良い気分転換になっていたので、
今年の冬はどう過ごすかが問題だ。
散歩はしたい。途中で本も読みたい。でも、雪で冬のベンチは極寒。
うーん、どうしたもんかの。
【12月8日(火)】
ハンドメイド作品を売ってるお店で、気になるブックカバーを発見。
結局買いはしなかったけれど、見本用に使われてたのがオノ・ヨーコの
『グレープフルーツ・ジュース』(一九九三年 講談社)だった!
こちらの本、なんという偶然! 今、読みかけの本『「読む」ってどんなこと?』
で丁度、紹介されていた。
これが、読書のシンクロニシティか! と軽く興奮して、
架空の夫が待つ家に帰る。
【12月9日(水)】
『今日も朝からたまご焼き』(森下 えみこ/二〇一三年 メディアファクトリー)を
読了。
私はたまーに、お弁当を作るが「栄養バランスが……」とか「品数が……」とか
悩んでしまう。
でも、この漫画エッセイを読んで「きっちりしたお弁当を最初から目指さない
方が良いのかも」と思った。基本、どこまで手抜きできるかの実験エッセイなので、
レシピとかは付いていない。
帰宅途中、少し精神が過敏になっているところに外部から刺激を与えられ、
イライラしてしまう。
そして、夜、わーわー泣きたくなって、架空の夫にしがみついて寝る。
架空の夫は子守唄が上手い。
【12月10日(木)】
朝からYouTubeで『ひとりごとエプロン』を見て、第一話のジャガイモグラタンが
つくりたくなり、つくる。カンタンで楽しい……のに、食べながら号泣したくなる。
とても人と会話できる状態じゃなかったので、仕事は休む。
架空の夫は、静かに適度な距離をとって、傍にいてくれた。
少し落ち着いてから『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の第一週目の
課題の一つ、『傷ついたアーティスト・チャイルドの視点で』手紙を書く。
Kitchen for Singles Episode 1 Easy Potato Gratin for Singles
【12月11日(金)】
『「読む」って、どんなこと?』読了。
読む前は、読書術本のイメージだったが、違った。講義が進むほど、
テーマが深くなっていく。
本書で『問題山積みの文章』だけが人を変えるとあった。
たしかに、私は引用された『問題山積みの文章』を読んで、意識が変わった。
坂口安吾の『天皇陛下にささぐる言葉』(二〇一九年 景文館書店)とか
武田泰淳の『審判』(二〇一六年 小学館)とか、特に。
すごい角度で心をえぐってくる。
自分の声(倫理、思考)について、考えずにはいられない本だった。
私の声は、本当にまじりっけなしの私の声なのだろうか。
【12月12日(土)】
架空の夫と本屋へ行く。本当は中学英単語の本を買う予定が、
Twitterの紹介で気になっていた、※表紙がすごいかわいい人(多分著者)の
勉強法の本を買った。
※『夢を叶えるための勉強法』(鈴木光/二〇二〇年 KADOKAWA)のこと
【12月13日(日)】
エッセイ本『きみの言い訳は最高の芸術』(最果タヒ/二〇一六年 河出書房新社)
を少し読み始めて、初めて気づく……タヒさんて……女性……なの?
なぜかずっと、男性だと思っていた。びっくり。