みかづき通信

本の紹介、『架空の夫と』の読書日記、日々の生活の記録を残しています。

気持ちの情報化

昨日は、メインチャンネルに瀬尾まいこさんの『夜明けのすべて』について

お話した動画をアップしました。


【本屋大賞】夜明けのすべて【受賞後作品】

 

動画内でも触れていますが、私はうつ病で、PMS気味です。

『夜明けのすべて』では、PMSの女性が主役の一人。

生理前になると些細なことでイライラが爆発し、周りに当たり散らしてしまいます。

ですが、もう一人の主役、パニック障害の山添くんの助けにより、生理前の発作を

軽減することに成功します。

山添くんは、PMSのことに特別詳しいわけではないのですが、相手を観察することで、

「ああ、この人、発作が出るな」とわかり、発作が爆発する前にイライラを

発散させてあげるのです。

 

「私にも山添くんが欲しい!」と思わずにはいられませんでした。

でも、私の周囲には山添くんのように私を観察してくれる人はいないので、

自分で観察することに。

 

先日、サブチャンネルで紹介した持ち運び用のM5手帳に、

感情記録をつけるようにしました。

「いつ」、「どこで」、「何時ごろ」、「感情レベル」、「何をして」

を簡単にメモ。

数日続けていますが、気分が落ち込んで苦しくなっても、

「そうだ、メモとろう」と思い、手帳にどれだけ自分が苦しいのか書いていくと、

自然に「自分を観察する自分」が現れて、冷静に気持ちを情報化してくれます。

書くだけで、すべての苦しみが消えるとは言いませんが、

自分がどんな状態だと発作が起こるのかを把握しておくだけでも、

「また急に発作が起きたらどうしよう……」という余計な不安から解放されます。

また、「この場所とこの時間になると不安の発作が強くなるな」と気づけたら、

しめたものです。

回避方法や、今までとは違うアプローチを考えることができます。

 

うつ病や不安障害になってしまったのは、もう「しょうがないこと」「変えられない事実」と受け入れていますが、私にはあと一歩、「それでも息が吸える工夫をする」

ことが足りていなかったのだなあ。

 

「息が吸える程度に楽に生きる」を目標に、今後は自分のことをちゃんと

観察していこう! と力強く思いました。